ナシゴレン

日常のもやもやを一言

持続的経済発展を測る指数があればいい

今年、日本が2010年より維持してきたGDP3位の座がドイツによって奪われた。

奪われたというより、ドイツの経済成長と日本の低成長、円安によって自然と抜かれてしまったというニュアンスの方が合っている。

GDP世界第4位への転落は、経済大国からの衰退を示唆するようで悲壮感が漂う。

 

一方、4位への転落はGDP至上主義を見直す良い機会ではないだろうか?

GDPを向上させるには、国内における生産を増やす必要がある。

新しいテクノロジーやサービスの開発は国民の生活をより豊かにするだろう。

 

手段が更なる大量生産を求める中、個人的には資源の無駄遣いを増やすようにしか見えない。大量生産・大量消費社会で必要以上のモノが市場に溢れている世の中で、無限に手に入るかのように資源を消費する経済にはうんざりする。

 

持続的経済発展を測る指標はないのだろうか?

ローマクラブの報告書で成長の限界が叫ばれて以来、本質的に成長だけを求める経済体制は変化していないのではないだろうか。

 

経済成長を追い求める中で、経済人の罪悪感を緩和するためにSDGsという曖昧なゴールが打ち出された。

KGIやKPI等の評価指標を取り入れていないSupply-driven(供給者サイドの論理)のゴールは、様々なアクターに一時的な麻酔を打ち、自己評価で良いことをしていると錯覚させる。一部の例を見るとグリーンウォッシュも甚だしい。

 

表向きはさておき、やっぱり望まれるのは経済成長であって、持続的な発展等を真剣に考えているのは少数派だろう。

持続的経済発展を評価する指標が生み出され、多くのアクターのベクトルが指標達成を目指すようになればいい。